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-自分に負けない事-
バトルマガジン2003年5月号より
自分に負けないことって、すごく難しいと思った。17才の時、走り屋という世界に飛び込んで、「走る事が好き」ただそれだけでここまで突っ走ってきた。レースを始めて今年で5年目。夢だったフォーミュラーカーに乗ることが出来てから、今年で2年目。ツーリングカーをドライブする時は「気合い」とか「自分に勝つ」とか、そういう言葉はあまり関係ないって感じていた。気合いを入れるとタイヤは痛むし、クルマは壊れる。自分に勝つというほど、コーナリング速度も高くない。必要なのはテクニックとか集中力とか努力。
4月5日F4関東シリーズ第2戦の予選が開催された。この日は開き直っちゃうような大雨で嵐。富士の雨ってしゃれにならないほど滑る。スピンするというよりは吹っ飛ぶという表現の方が似合うほど危ない。そんなコンディションだからフォーミュラーニッポンは走行延期。同時開催のポルシェやF3の予選も、午前中は見送られた。雨脚がちょっとだけ弱くなった午後、F3の予選が始まった。
ツーリングカーと違い、フォーミュラーカーは雨に極端に弱い。車重が軽い分すぐにハイドロを起こし、あっという間に吹っ飛んでしまう。タイムも極端に落ちるし。何かを学べたらと思って、コース脇で必死にF3の走りを勉強する。が、予選が始まって2周で3台ものクルマが大破赤旗中断。その後の予選もクラッシュ続出。そしていよいよF4の予選が始まった。
コースに出てすぐ、ライバルが単独スピン。そこに他車が止まりきれず激突クラッシュ!そして赤旗中断。クラッシュ車両回収後、すぐに予選は再開された。攻めよう攻めようと思っても、アクセルが踏めない。クラッシュが恐い、怪我が恐い、でも速くなりたい、自分に負けたくない。走行しながらヘルメットの中で、悔しくて情なくて涙が出そうになる。どの程度アクセルを踏んだらハイドロを起こすのかわからない。でも、アクセルを踏まないと速く走れない。“アクセルを踏め!”って自分に言い聞かす。けど体が反応しない。弱い自分になんとしても勝ちたい・・・。
そうして予選は終了。結果は17台中11位と最悪。トップとのタイム差は、情なくって書けない程あった。ライバルと同じクルマに乗っているはずなのに、このタイム差。ライバルがアクセルを踏んでいるところで、私は踏めなかった。“私は自分に負けたんだな”。レースも人生もそうかもしれないけど、ライバルはいつも自分自身で、自分に勝つことって難しい。
仕事でもなんでも自分に妥協する事は簡単で、自分に厳しくするのはつらいし大変。だけど自分自身に勝つ事が出来れば、それがどんな結果にせよ素晴らしい事。20分という短い時間で、自分の人生まで反省した今回のかずみっち。ちなみに決勝レースは8位。入賞まで後少し☆
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