-ああ・・・アメリカ-
バトルマガジン2003年10月号より





 今年も残すところ、あと3レース!年をとると時間が経つのが早いってよく言うけど、今年は本当に早かった(毎年同じセリフを言っているかな?)。BM読者のみんなは18〜30代が中心だけど、みんなも日を追うごとに同じこと感じちゃったりしない?人間は年をとればとる程、やらなきゃいけないことや考えなきゃいけないことが増えてくるので、それでアッという間に時間が経って行っちゃうんだって。家庭を持つとなおさららしい。

 確かに学生時代は授業はサボってばかりいたし、悩みは沢山あったけど、その悩みが解決出来ないと生きて行けないとか、生活出来ないってことはなかったな。時間がたつのもすごく遅かったし。学校を卒業してから考えることの方が、深刻で重大できっと大変だよね。

 う〜ん、この先どうなっていっちゃうんだろう?(汗)実は今回、このコラムはロサンゼルスで書いてるの。今まで海外に行く機会がなかったわけじゃないけど、レース参戦以外で海外に行くのは気が引けて、断ってばかりいたんだ。色んな人の応援の下レースに出させてもらっているのに、“トレーニングや仕事を差し置いて海外なんてもってのほか”って感じてたからね。
 
ずっとそう思っていたし、“海外旅行はレースを引退してから♪”って決めていた。だけどシーズン後半の今、来期のレース&スポンサー活動に行き詰まりを感じてきてしまったのだ。何か他の人とは違う、奇抜なアイデアは生まれないか?自分自身変われないか?悩んだ結果、思い気って海外に行ってみようと思った。運良くお世話になっている方が仕事でアメリカに行くというので、そのアルバイトで同行させてもらうことになった。
 
 飛行機で8時間かけて、着いた先はロサンゼルス。アメリカなんて行った事がないから、TVや映画で知り得た情報だけで「夢をかなえる夢いっぱいの、自由な国!」そんな希望や想像で胸を膨らませて、空港についた。到着すると社長に「ここら辺の人はすぐにピストル撃っちゃたりする危険地帯だから、必ず財布のほかにポケットにお金を何ドルか入れておいて。何かされたら絶対刃向かわずに、お金をすぐにポケットから出すんだよ」「え!?(夢と自由な国じゃないの?)」

 その後も「僕たちがロサンゼルスに行くと必ず行くあのお店あるでしょ」「ああ、あそこけっこうおいしいですよね」「あそこでこの前暴漢が現れて、銃でお客さんが何人か撃ち殺されたらしいよ」「そうですか、じゃああの店はもういけないですね」社長と社員の方が、普通にそんな会話を続ける。「和美ちゃんも、道に迷って間違って危険地帯に行かないようにね。すぐ撃たれるよ」和美「・・・・・(オーマイッガッツ)」
 
 夢と希望に満ち溢れたはずのこの旅は、一体どうなってしまうんだろうか!?恐る恐るレンタカーのアクセルを踏み込む。ものの5分もすれば、左ハンドルも右側通行も慣れてくる。BMコラムでアメリカのクルマ文化は勉強したものの、しっかり覚えていなかったので、周囲のクルマに気を使いながら運転を続ける。社長が一言「こっちの警察官は日本のように甘くないし、刃向かったらすぐに連れてかれるよ。スピード違反には気をつけてね」 和美「法定速度か…。確かにみんなゆっくり走っているな〜」見渡すとみんなクルマがボコボコで、スポーツカーは全くといっていいほど走っていない。聞くところによると、アメリカではドリフトブームが始まっているという事だったので、さぞかしドリフトカーが沢山走っているのかと思ったら、1台もいないくて残念。

 現地の日本人と話す機会があったので、ドリフトの事を聞いてみると「アメリカ人にはドリフトがすごく合うんだよ。今は流行り初めだけど、そのうちすごい事になるんじゃないかな。だけど日本みたいに公道でドリフトやったら、すぐ撃ち殺されるよ」。思わず“日本でレースが続けられなくなったら、アメリカでプロドリフタ−も良いな”と真剣に考えてしまった。それ以上の詳しいことは聞く時間が無かったので、今度渡米した時、しっかり情報を仕入れよう!
 
 当初の旅の目標を達成できたかというと、“今まで知らなかった異国の文化に触れて、ちょっとは大きな人間になれたかも知れない”って思った。そうなんとなくね。たった4日間では人間そんなに変われないものだけど、でもこの4日間は、これから大きく前に踏み出す第一歩になったかもしれない。今年も後わずかで終わってしまう。スパートかけないと!



 
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