2022年2月24日
ロシア軍がウクライナとの国境を越え、戦争が始まりました。
戦争が起きてからというもの、何か自分に出来ることは無いかと考えた私は、すぐに大使館に寄付を行ったのですが、それとほぼ時を同じくして、「フランスに避難してきたウクライナ人を対象に、オンラインでフランス語を無料で教える」という人道支援を思いつきました。
私自身が、英語はおろかフランス語が全く話せない状態で移住をした経験から、「フランス語が出来ない状態でフランスに住むということが、どれだけ大変なのか」を身を持って知っており、それが今回のプロジェクトの立ち上げを思い付いたきっかけです。
言葉が通じないことからの図りきれない苦労と多大なストレス
何より今回女性と子供が多いことから、同じ女性・母親として、同じ立場の人を助けたい、力になりたい。何より私がしてきた「言葉が通じないことからの図りきれない苦労と多大なストレス」同じ思いをさせたくないという思いが非常に強かったのです。
この時、私の会社のスタッフはとても忙しく、手伝える人がいなかったため、私一人で企画から運営、サイト作成まで行い、更には告知も行いました。 プロジェクトの立ち上げに際しては、多くのウクライナ人がスタッフとして参加して下さり、少しづつではあるものの、活動の輪が広がって行っている実感があります。
フランス語圏はフランス語が全て
実際に生活してみれば分かりますが、正直フランス語圏ではフランス語が話せないと、本当に何も出来ないんです。
今回のウクライナの避難民のように、「いきなり砲弾やミサイルが飛んで来るようになったから、命を守る必要に迫られて」という本当に止むに止まれぬ事情があったところで、ここフランスではフランス語が話せなければ、仕事を探すどころか、日常生活を送ることすら難しいと私は感じています。
一方で彼らがフランス語を習得すれば、仕事を見つけることができ、ひいては祖国の復興に役立てるようになると信じています。
そして連日報道される悲惨な戦場を目の当たりにしつつ、”ウクライナ人の役に立ちたい”と思い、日々活動をしています。
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